わたしのセックス遍歴と不倫について
いまでこそセックスしまくっているわたしですが、初体験はけっこう遅かったんです。
N県にあるわたしの実家はいわゆる名家と呼ばれる古い家で、両親のしつけも厳格でした。
そのせいでわたしは両親の顔色をうかがい優等生を演じるようになっていました。
でも「演じている」つもりが、いつのまにか行儀のよさを内面化していたのだと思います。
高校生になっても異性に対してバリアを張り、わたり楽に男子生徒に近づくことなど到底できませんでした。
(それなのに自室にこもってオナニーはしまくっていました)(笑)
ところが受験を控えた高校3年の夏休み、優等生のわたしを揺さぶるような出来事が起こりました。
母親がわたしのために家庭教師を雇ったのです。
その彼は母親の知り合いの息子さんで、東京の有名大学に通う現役大学生でした。
仮に、その彼をKさんとします。
Kさんは東京で学業のかたわら家庭教師のアルバイトもしていて、そのことを聞きつけた母親が、知り合いを通じ、帰省していたKさんにわたしの「受験のための集中指導」を依頼したのです。
初めてわが家にやってきたKさんは、特別なイケメンではありませんでしたが、清潔で、筋肉質で、真面目な印象の大学生でした。
そのときわたしがなによりドキッとしてしまったのは、Kさんがはいていたランニング用のスパッツです。
正確にはそのハーフパンツの「もっこり」でした。
そのもっこりを強烈に意識してしまったのです。
「おれ、走るのが好きでね。このパンツ、涼しいし、軽いし、動きやすいし、部屋着にもちょうどいいよ。よかったらあげようか。高校のとき買ったのが、家にいっぱい余ってるから。男物だけどマリアちゃんくらいのお尻の大きさならピッタリじゃないかなあ」
え? わたしのお尻にピッタリ?
Kさん、いつの間にわたしのお尻を観察してたの?
「えー! うれしー! わたし、スパッツとか一着も持ってないから」
わたしはむじゃきにそう答えましたが、じつは身体の芯がカッと火照り、割れ目からは熱い愛液がじわじわあふれていました。
自分の部屋で男性と2人きり、という体験も初めてのことでしたし(しかも男性の股間がもっこり)、その男性からお尻を観察されていたという事実がわたしを激しく興奮させていたのです。
母親とKさんとの取り決めは、「8月の間、土日をのぞく週に5日間、1日2時間わが家でわたしの受験指導をおこなう」というものでした。
ちなみにわが家は座敷が十二間もある大きな旧家で、わたしは母屋から長い廊下を渡った離れを自室としてあてがわれていました。
つまり自室は密室に近い状態でした。
翌日、わたしはやってきたKさんから3着のランニングウェアを受け取りました。
でも約束していたスパッツはそのうちの2着だけで、残りの1着は競技用のレースパンツでした。
マラソン選手がレースのときはいているやたらと股上の浅い、一見すると「女子のブルマー」のようにもみえる、あのペラペラのパンツです。
「どうせもうはかないから。それ、スパッツのうえからはくといいよ」
Kさんはさりげなくそういいました。
いまにして思うと、わたしは初めてKさんと会ったときからわたしと同質の「変態の匂い」のようなものを感じとっていたんだと思います。
そしておそらくKさんもうっすらそれを見抜いていたような気がします。
とにかくそのとき、わたしの中の変態性は急速に活性化し始めていました。
お尻にぴったり張り付くそのスパッツをはいてKさんの指導を受けよう。
そう思って試着してみたのですが、スパッツの生地はとても薄く、わたしのはいているダサいフルバックショーツ(ホームベース型に近い下着)のあとが浮きでてしまいます。
そこでわたしは母親に内緒で、生まれて初めてTバックのショーツを購入しました。
Tバックをはいたときの新鮮な快感はいまでも忘れません。
バックのひもがお尻の割れ目にきゅっと食いこみ、アナルを刺激してきます。
そのTバック&スパッツという組み合わせでKさんがくるのを待っているだけで、わたしのおまんこはもうとろけるように濡れていました。
でも、やってきたKさんはわたしのお尻を一瞥し、
「ふーん。お尻の形がきまってるね」
といっただけで、それ以上スパッツの件にはふれませんでした。
焦れたたわたしの欲望は、日を追ってエスカレートしていきました。
まず、とくに理由もなく陰毛を剃り落としました。
(本当は理由があったのです。わたしは無意識のうちにツルツルになった恥ずかしいおまんこをKさんにみて欲しかったんだと思います)
お風呂からあがったあと、ツルツルになった割れ目がカミソリ負けを起こさないよう乳液を塗りこんでいると、おまんこの奥の方が熱く火照って、クリトリスは限界まで勃起して包皮を押し上げています。
わたしが狂ったようにオナニーしたのはいうまでもありません(笑)
状況が動き始めたのはKさんがわが家にくるようになって10日ほど経ったころでした。
そのころわたしはノーブラでタンクトップを着込み、そのうえからTシャツをはおって指導を受けるようにしていました。
そして頃合いをみて、「暑い」とかいいながらTシャツを脱いでしまうのです。
そうするとタンクトップのバストにくっきりと乳首の形が浮き上がります。
でも、そうしたところでやっぱりKさんからとくに反応はありません…………。
と、思ったらその日はちょっと様子が違っていました。
Kさんのスパッツの恥骨のあたりに、くっきりとかまぼこ型の隆起があったのです。
わたしはひと目みただけで、それが勃起だとわかりました。
そうです。KさんはKさんでわたしの身体に反応し、興奮していたのです!
勃起なんて恥ずかしい! でも、うれしい!
もちろんわたしもすでにおまんこをヌルヌルに濡らしていました。
そうこうしているうち、母親が能楽教室に通うため、外出していきました。教室にでかけた母は夕方まで帰らないことをわたしもKさんも知っていました。
「マリアちゃん、乳首、勃ってるね」
Kさんはふいにそうつぶやいてから、
「まいったな。おれまで勃っちゃったよ」
スパッツのうえから、わざとらしくかまぼこ状の隆起を握りしめながらいいました。
「勃起したちんこってみたことある?」
わたしは顔を真っ赤にして首を振りました。
Kさんはこのときはっきりと「ちんこ」という言葉を使いました。
わたしが不謹慎な言葉に興奮するのは、このときの影響があるのかもしれません(笑)
「男とやったことないの?」
「ありません」
「だったらお互いにみせっこしてみないか?」
なにが「だったら」なのかよくわかりません(笑)
でも、とにかくKさんはそう提案してきました。
じつはこの日、わたしはスパッツではなくKさんからもらった競技用のレースパンツをはいていました。
その下にはなにもつけていません。つまりノーパンだったのです。わたしが小さくうなずくと、Kさんは椅子のうえでわたしをM字開脚させました。
「先にみていい?」
Kさんはそういってしゃがみこみ、レースパンツの股布をずらしてわたしのおまんこをのぞき込みました。
「へえ、高校生のくせに剃毛してるんだ? でもマリアちゃん、すっごい濡れちゃってるね」
Kさんは場違いなくらいさわやかな笑顔でそういうと立ち上がり、
「おれも濡れちゃってるよ。ほら」
こういってわたしの目のまえでスパッツを下ろしました。
このときのことはいくら考えてもよくわかりません。きっといままでふらついていた変態への道筋が、このときカチッと音をたてて連結されたんだと思います。
気がついたときわたしは、Kさんの勃起して濡れたちんこを夢中で舐めまわしていました。
初めて口にしたちんこは氷砂糖のように甘く感じました。
「え? 男とやったことないなんてウソだろ………! あ、ああ、気持ちいい……! あ、やばいよ、いくよ、いっちゃうからそのへんにして! あ、ああ!」
Kさんが射精したあともわたしはちゅーちゅー喉を鳴らながら尿道から精液を吸い上げ、そのあとKさんはわたしをベッドに運んで念入りにおまんこを舐めてくれました。
そして復活したちんこをわたしのおまんこに挿入してきました。
Kさんと関係したことで、わたしは自分がとんでもなくいやらしい変態なのだということをはっきりと自覚し、そしてなんだかすごく自由になったような気がしました。
これがわたしの初体験のあらましです。
ですがこの話には後日談があるんです。
わたしが横浜に引っ越し3年ほど経ったころ、桜木町でばったりとKさんと再会しました。
Kさんはまだ20代の前半だというのに当時付き合って彼女と「できちゃった結婚」をして、生活におわれていました。そのなのにわたしたちは再会に感激してそのまま肉体関係を結んでしまったのです。
でも、その不倫の関係は関係は長くは続きませんでした。
Kさんが奥さんと別れてわたしと一緒になりたい、といいだしたからです。
わたしはKさんに限らず、恋愛というのが苦手です。
わたしはKさんが「恥ずかしさを分かち合える相手」でいてさえくれれば、それで充分だったのです。もちろん結婚など考えられません。
結局わたしはKさんとの不倫の関係を、自分から絶ちました。